ZUIKO ZOOM 35-105mm F3.5-4.5

35-70mm/f3.5-4.5 と比べて圧倒的に大きい。見た目の大きさが持ち出しを躊躇させてし

まう、便利そうだが実際使われない不遇のレンズ。ある雪の日、ズームなら交換時に雪が

ボディ内に入ることなんかないはずだ。そんな言い訳を見つけて通勤カバンに忍ばせた。



自宅から駅までの徒歩十数分の

間に5〜6軒のお寺の前を通るこ

とになる。結構、生臭い界隈で、

近隣の高層マンション建設反対

だの立て看板合戦を繰り広げて

いる。雪のベールは、匂いを包

み隠してくれるようだ。

私の足元は、通勤靴なので、新

雪の上をドカドカと踏み込むのに

躊躇してしまう。ズーミングで、山

門が枠になるよう調節した。


これらのお寺は、夜間は門扉が

閉まっているから、雪の日とは

いえ、いつものように日の出の

頃に開けたに違いない。さすが

に、庭が掃き清めはしていない。

いや、門が開いてから2時間ほ

どの間に、再び雪のベルベット

に覆われてしまったのだろうか。

いつもはお寺のものと思われる

車やバイクが庭先に置かれてい

るが、今日は軒下に隠れている。


地下鉄からJRの駅に上がる。案

の定、電車のダイヤは乱れている。

寒風に吹かれながら、気怠そうに

電車を待つ通勤途上のサラリー

マン。こちらら側のホームも濡れて

おり足元が滑りやすくなっている。

その場に立ち止まり、ホームと屋

根のバランスを考えてフレーミン

グをしてみた。


結局、一日雪は降りやまなかった。

帰り際に、分別収集のゴミ箱の並び

が気になった。何かに似ていると感

じた。幼児番組の毛むくじゃらのキ

ャラクターのように見えた。街頭の

明かりだけなので、かなりのスロー

シャッターだ。雪が流れ、出たとこ

勝負の結果オーライ。シャッター

を切る瞬間は、ズームレンズのf値

を恨んでいた。


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(c) PXB11405@nifty.ne.jp むっちゃん